へちま料理の歴史
へちまは、もともとインドが原産地で、江戸時代に琉球(現在の沖縄地方)を経て渡来したといわれています。
そのため、現在でも沖縄では、へちまのことを「ナーベーラー」と呼ばれ、食用として用いられます。
食用としての旬の時期は、7月から9月にかけて、30センチから40センチほどのまだ繊維が十分に発達していないころの実です。
皮がきれいで新鮮なものを選ぶとよいでしょう。
汁もの、煮物、焼き物、揚げ物と、あらゆる調理法があります。特に味噌との相性はよく、へちま特有の青臭さを抑えてくれ、味噌に含まれるビタミンBとへちまのミネラルが疲労回復に良いといわれています。 では、いくつか、へちまの料理にチャレンジしてみましたので、少しばかし紹介してみたいと思います。
へちまの味噌炒め
へちまは、植物繊維を多く含むため、整腸作用もあるといわれ、ヘルシーかつ、美容にも良いそうです。へちまと味噌の相性は抜群で、疲労回復にも効果があるといわれます。
1、へちまの皮をむきます 表面の硬い皮をむきますが、多少緑が残っているほうが見た目がきれいに仕上がります
2、半分に切ったところ きゅうりと似たような位置に種があります。
3、種はとっておこう 今回は種がそこそこの大きさなので、その部分を除去します。手でかき出すようにすれば簡単に取れます。
4、均一な大きさにカット 3センチ角くらいに乱切りします。
5、調味料 だし汁(かつおだし)150cc、味噌10グラム、砂糖小さじ一杯
6、とうふ とうふは一緒に炒めますので、固めの木綿豆腐がよいでしょう。
7、フライパンで炒めていきます 油をひいたフライパンに、まずへちまを入れ1分ちょっと、表面がやや透き通るまで炒めます。その後、味噌を投入し、だし汁を加えます。
8、だし汁を加えたところ だしと味噌でサッと煮込む感じです。あまり煮過ぎると、へちまがとろけてしまうので、手早く次の工程に移ります。
9、豆板醤 ピリ辛がお好みの方は、豆板醤を入れてもおいしくいただけます。
10、とうふを投入 とうふを入れ、だしをからませるように軽く混ぜます。
11、完成 へちまの味噌炒めです。食感はなすびに似ているかもしれません。へちまも、だしも豆腐も、まろやかで控え目な味ですが、それを豆板醤がうまく引き出しまとめている感じ。ご飯もすすみますよ!
へちまのてんぷら
さっと揚げて作るてんぷら料理はおつまみにもぴったり
1、包丁で皮をそぐ てんぷらは高温の油で揚げるので、皮はそこまでむかなくても、包丁で軽く削ぐくらいがよいでしょう。
2、斜めにカット まるできゅうりのようです。多少の種は大丈夫です。このくらいが火の通りもよいでしょう、へちま自体水分をよく含んでいるのでキッチンペーパーなどで水気をとっておきます。衣は多少固めのほうがカラッと揚ります。
3、完成 180度の油で、カラッと揚げます。お好みで塩を振りかけて、衣をとおして見える透き通った緑がきれいです。夏の日差しをたっぷり浴びて育ったへちま、南国の味がします!